疲れた…。感情と知識を文章として吐き出し、添削をして、細かな修正を加えて、世に送り出す。趣味といえども(仕事の人も)、こんな作業を毎日やっている世間一般のブロガーのみなさん、本当に尊敬しますm(_ _)m
それでは本題、タマデミー賞2018、6位~10位
6位:スリービルボード
ジャンル:洋画、ドラマ/クライム
鑑賞日:4月
衝撃★★★★★ |
現実味★★★★★ |
泣き★★★☆☆ |
感動★★★★☆ |
意外性★★★★★ |
ネタバレ禁止 |
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舞台はアメリカの小さな田舎町。主人公はミドルレッドという女性。娘を強姦の末に殺されて数カ月、犯人がなかなか捕まらない事で彼女の怒りの矛先は警察へと向けられる。大きな看板三枚(スリービルボード)に、警察署長を名指しで、批判する広告を出す。そんな場面から物語は始まるが…。市民から信頼のある警察署長。ミドルレッドは市民からも警察からも「やり過ぎだ」と逆に非難される。そして物語は思いがけない方向に向かっていき…。
とこんな感じのあらすじだが、この作品は本当に展開が読めなかった。登場人物もいろいろいてそれぞれ個性的なのだけど、皆それぞれに人間味があふれている。この作品の好きなところは、登場人物がみんな単色ではないという事。良いキャラは「良いキャラ」として、悪いキャラは「悪いキャラ」として、という描かれ方をしていない。現実でもそうだけど、人間と言うのはもっと多面的で、どんな人でも善の部分(光の面)と悪の部分(影の面)を持ち合わせている。はじめイヤーな奴に見える人でも時には自分を犠牲にして人のために動く事もあり、一見正しい立場のように見える人間も時には他人にものすごい攻撃的になる事もある。そういう意味で今作は現実味とドラマ性が高い。
ジャンル:邦画、漫画原作アニメ、アクションバトル
鑑賞日:12月
期待値★★★☆☆ |
笑い★★☆☆☆ |
泣き★★★★☆ |
興奮★★★★★ |
音楽★★★☆☆ |
ドラマ★★★★★ |
驚き★★★★☆ |
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ちょっと前に記事にまとめたばかりだけど、一応ランキング用にコンパクトバージョンを書きなおす。
僕がオタクになるキッカケになった漫画がドラゴンボール。最も熱が強かったのは中二病だった10年以上前。今作は久しぶりの映画で「サイヤ人とフリーザ軍の起源」をテーマにしつつ、劇場版オリジナルの人気キャラクターであるブロリーを原作者鳥山明自身の手で描き直される。
僕もブロリーは大好きなキャラクターの一人だったけど、今作では良い意味で旧劇場版とは異なるブロリーだったと感じる(詳細はネタバレになるのでここでは控える)。圧倒的な強さはそのままに、人間的な魅力が深く掘り下げられている。アクションとかバトルモノで本当にいい作品は、主人公以上に敵キャラクターが魅力的だとよく言うが、今作もその部類に入るだろう。
親が違う・立場が違う・育った環境が違う三人のサイヤ人(カカロット・べジータ・ブロリー)がそれぞれ対照的に描かれていて、同じ人種でありながら異なる育ち方をした三人が大人になって出会った時の比較が面白い。
後半はこれぞドラゴンボールって感じで、バトル・アクション・空中戦・肉弾戦がとにかく大興奮。
今作の詳細レビューは、別記事にネタバレ込みで書いてあるので良かったら読んでみてください。
8位:デッドプール2
ジャンル:洋画アメコミ、コメディー、R-15指定
鑑賞日:6月
笑い★★★★★ |
泣き★☆☆☆☆ |
グロ★★★★☆ |
下品★★★★☆ |
興奮★★★★☆ |
新しさ★★★★☆ |
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一作目のヒットから二年。相変わらずのR-15指定ならではの下品でバイオレンス、デップーならではのメタ発言、R指定には似合わないポップな雰囲気とカワイイ音楽など、いろんな要素が面白い。そして言ってる事やしてる事は滅茶苦茶なのに、核心で扱うテーマはけっこう真っ当だったりする。主人公ウェイドにとって、前作が「愛」を見つける物語ならば、今作は「家族」を見つける物語。
これまで多くのアメコミ映画であらゆる方面から描かれてきた「ヒーローとは何なのか?」という命題だが、今作でも新しい「ヒーロー像」が描かれた気がする。「悪を倒して弱者(市民)を守る」という単純な正義ではない。「悪」だと社会(や映画視聴者)から見られている敵に対して、彼らの痛み苦しみに寄り添う事で彼らが「悪の道に進む事」自体を回避して、結果的に敵も市民も救う。それが美しいなと感じた。
デッドプール最大の能力である「第四の壁を破る(自分を創作上のキャラクターと自覚してのメタ発言)」が今回も面白い。ウルヴァリンの悪口を言ったり、DCの事言ったり、今年公開された「インフィニティーウォー」のMCU最大のラスボス・サノスと今作のヴィラン・ケーブルが同一俳優ジョシュ・ブローリンである事もネタにする。ブラットピットがこっそりカメオ出演してるのも面白い。
9位:ブラックパンサー
ジャンル:洋画アメコミ、アクション
鑑賞日:3月
笑い★★☆☆☆ |
泣き★★★☆☆ |
興奮★★★★☆ |
音楽★★★★★ |
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MCU最大の話題作「インフィニティーウォー」前の公開となった今作。そこはMCUの素晴らしいところ。他のMCUを観ていなくても全く問題ないほどに他のヒーローとの絡みは皆無で、終始ワカンダ国に焦点が当てられている。
アフリカの架空の国ワカンダを舞台とし、背景には先進国から支配を受けた黒人文化の歴史が描かれている。ワカンダは超高度な科学技術を持ちながら、先進国の支配や搾取を避けるために、ずっとその技術を隠し鎖国状態を続けてきた。そんな国の国王となったばかりの主人公ティラチャは、国や祖先が目を背けてきた罪や問題と向き合うことになる。
ヴィランが魅力的。敵のキルモンガーはワカンダ国出身でありながらアメリカのスラムで育ってきた。発展するワカンダとは裏腹に、外の世界では多くの黒人が白人から虐げられる歴史が長い事続いてきた。同胞を救う力があるにも関わらず、自分たちだけ発展して外の問題を無視し続けてきたワカンダや白人社会そのものに復讐を仕掛ける。強くて、信念を持っていて(政治観とか行動の良し悪しは置いといて)、バトルモノの敵として魅力的。支配・搾取・迫害や差別からなる憎しみ、その憎しみが憎しみを更に生み出すという悲しき社会構造というのは、現実にも通ずるものがある気がする。
10位:レディ・プレイヤー1
ジャンル:洋画、SFアクションアドベンチャー
鑑賞日:5月
曲★★★★☆ |
映像★★★★★ |
興奮★★★★☆ |
映画愛★★★★☆ |
現実味★★★★☆ |
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今作を観たのが「インフィニティーウォー」鑑賞直後だったので、どうしての印象が薄くなってしまったのが残念。細かなストーリーは、あまり覚えていないのだけど、良い意味でよくあるアクションアドベンチャーだったような気がする。ストーリーや整合性なんか気にさせないだけのヴィジュアルと興奮が詰まっていた。
まずオープニングンの「JUMP」でおもっきしテンション上がるし、80年代のサブカルチャーが沢山出てきて映画のキャラクターを捜すのが単純に面白い。デロリアン、アキラのバイク、フレディクルーガー、チャッキー、ガンダム、メカゴジラ、アイアンジャイアント、シャイニング、etc…とオタクのオタクによるオタクのための映画って印象を受けた。VR(仮想現実)とSNSによるネット社会、そして行き過ぎた資本主義が引き起こす搾取構造なんかリアルに近未来で起こりそうだなとも感じた(というか既に現実で起こっている?)。いろいろな作品の要素が出てきた分、自分がいかに多くの有名作品を観ていないかも思い知らされた(アイアンジャイアントとか)。
以上が僕が選ぶ2018年映画のベスト10でした。本当は10作以外についても言及したかったけど、慣れないPC作業と感情のアウトプットとその整理で疲れちゃいました。他の作品レビューは、また今度の機会にということで。
2019年は、下手でもいいからできるだけ沢山レビューしたいな…
ここまで読んでくれてありがとうございましたm(_ _)m